チームワークがどうにもうまくいかない。
コミュニケーションが円滑にいかない。
上司と部下の仲が悪い。
プロジェクトを行う時に必ず必要になってくるのがチームワークです。このチームワークを無意識に乱す人が中には存在し、チーム力を下げてしまっている場合があります。本人はいたって真面目。でも、どういうわけかうまくいかない。態度や言動には問題がない。それでもなかなか噛み合わない。
「お客様のため」。正論を言い、全く問題ない場合が多い。なぜ、チームワークがうまくいかないのか?の原因を探る手立てがないように思います。
実は、「無意識に行ってしまっている自分の欲求を満たす行為」がチーム力を低下させている原因である場合があるようです。
無意識の罠
無意識の罠と言っても、ピンとこない方も多いかもしれません。罠というと語弊があるかもしれませんが、意識しない行動の中に起こる相手を陥れようとする行為のことを指します。無意識なので悪気があるわけではない。チームメイトを罠にはめてやろうという気持ちがあるわけではないことが多いです。
本人も理解できないところで罠にはめてしまっていることが多いのが特徴です。
自己承認欲求を満たす
無意識の罠の正体は、自己承認欲を充したいという欲求から起こります。
さて、この自己承認欲求とは何でしょうか?それは、「認められたい」、「評価されたい」、「ほめてほしい」、「一番になりたい」と思う気持ちを他人から欲する感情のことです。
罠と自己承認欲求との関係
一見あまり関係がないと思われるこの二つの言葉。もしかしたらもう気づいているかもしれませんが、関係性が高いものです。
つまりは、「認めらたい」という感情を満たすために、無意識に相手へ行動を起こし、自分をほめるように仕向けてしまうことがプロジェクトを円滑に進める上で問題になってきます。
なぜなら、足を無意識に引っ張り合うことになるからです。
下記のような例を考えてみましょう。
どの状態が心地よいかによる
例えば、テーブルと水の入ったグラスで例えてみましょう。
※あくまでも例です。
プロジェクトにおいて、
指示を出す人=グラスを置く人
指示を受ける人=グラスを飲む人
だとして考えてみてください。このように4種類のグラスの位置が存在するとします。
置く場所とその置いた理由と感情にプロジェクトをストップさせてしまう原因が隠れています。
①のパターン
テーブルの真ん中にグラスがあり、一見すると全くこぼれないようで安全です。
②のパターン
テーブルの手前にグラスがあり、中央よりも不安定でより手前にくると落ちてしまうので、①よりも危険に感じます。
③のパターン
グラスがテーブルからはみ出しており、少しの衝撃で床に落ちてしまいそうにアンバランスな状態です。
④のパターン
角で一番不安定な場所にグラスが置いてあり、衝撃を与えなくてもそのままで落ちてしまいそうな状態です。
グラスを置く側の無意識の行動
グラスを置いた人が、無意識にテーブルの上の場所を決め、グラスを置いたとします。もちろん現実的には、真ん中に置くのが一番安定している置き方だから、何の問題もありませんね。その他はどうでしょうか?
①のパターン
グラスを受け取る側が失敗を起こさないように安定した場所に置いている。
②のパターン
グラスを受け取る側が取りやすいように少し手前に置いている。
③のパターン
グラスを受け取る側が失敗するように、すごく手前においてバランスが悪い。
④のパターン
グラスを受け取る側が必ず失敗するように、テーブルの端においている。
グラスを置く側のメリット
上記で書いたように、失敗を誘うことを目的として無意識にグラスを置いています。では、グラスを置く人には、メリットはあるのでしょうか?
それが、承認欲求に関連してきます。
③か④にグラスを置いて、こぼしたとします。
そうすると、グラスをこぼした人は謝ります。
「こぼしてごめんなさい」、そしてグラスを置いた側がこう言います、「こぼすんじゃないよ!」
これが無意識の罠です。
意識の中では、グラスを置く人は、こぼしてほしくて置いているわけではない。
でも、無意識に相手がこぼすことを予見して、謝ってくることを想定できるから、テーブルの隅にグラスを置いてしまう。
それによって得られるメリット。
「私がいないとダメなんだから」の確認です。
これが自己承認欲求を満たす行為となります。存在意義の確認とも捉えられると思います。
プロジェクトに置き換えると…
実際の仕事において、プロジェクトに置き換えると同じような場面に遭遇する場合があると思います。
「明らかに失敗しそうなことを指示して、失敗させて謝らせる」ことがその代表です。
言葉や態度では、「成功に導こう!」としていても、行動が自己を認識してもらう(ほめてもらう)ことにフォーカスしてしまっては、プロジェクトを成功に導く力が半減してしまいます。
受けた側が、「罠にはめられた!」と思ってしまっては、チームワークはなくなってしまうといって良いでしょう。
こういった無意識の行動がプロジェクト推進の足かせになっていることは少なくないと思います。
無意識の罠の回避方法
自己承認欲求を充したいと常日頃思っている人は、自己評価が低い人。そして、他人からの承認を常に求めている人が多い傾向にあります。
認めてもらいたい。頼りにしてもらいたい。自分が好かれているか心配。と心の中で思っている傾向が強いです。
口でこの欲求を他人に伝えることは絶対にありません。
彼らにとってそれは恥であり、自己のプライドを深くえぐるようなものだからです。
自己評価が低い人は、常に自分を向上させる力が強い人でもあります。
こういった人は、プロジェクトを推進させる上で重要な役割を果たすので、切り捨てて良いものではありません。
彼らの承認欲求を充してあげることで、プロジェクトは円滑に進むようになります。
具体的な承認欲求を満たす方法については、過去記事をご覧いただくか、お問い合わせいただければと思います。
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